性感染症検査
性感染症(性病)について
性感染症とは、性行為で感染する病気の総称です。STD(Sexually Transmitted Diseases)またはSTI(Sexually Transmitted Infections)とも呼ばれます。性感染症は多くの種類がありますが、五類感染症※1に指定されている疾患は次のとおりです。
梅毒
痛みのない潰瘍が性器に形成されます。放置すると、全身の皮疹やリンパ節の腫れがみられます。数年後には、血管や神経の障害など全身に及ぶ多くの症状が現れます。
性器クラミジア感染症
女性ではおりものの変化や下腹部痛など(男性では排尿痛、尿道不快感、尿道からの分泌物など)がみられることがあります。無症状のことも多く、男女双方で不妊の原因になり得ます。
性器ヘルペスウイルス感染症
男女とも、性器に痛みを伴う水疱や潰瘍ができます。初発の時は重症化しやすく、強烈な排尿時痛などで発症する方もいます。再発を繰り返すことがあり、女性では妊娠・出産時の感染が胎児に重篤な合併症を引き起こすこともあります。
尖圭コンジローマ
男女とも性器や肛門の周りに、薄ピンク色の特徴的なイボができます。数が増えると、鶏のとさかのようになります。場合により、かゆみや軽い痛みを感じることがあります。
淋菌感染症
女性では初期におりものが増えるほか、発熱や下腹部痛などがみられます。男性では、排尿時の激しい痛み、尿道からの分泌物、精巣あたりの腫れや発熱がみられます。男女ともに、不妊の原因になることがあります。
エイズ
HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス)への感染により、自覚症状がないまま徐々に免疫力が低下します。感染初期には、風邪のような症状がみられることもあり、免疫力の低下により日和見感染症などを発症します。
※1 五類感染症:国が感染症の発生動向の調査を行い、発生やまん延を予防するために、その結果などに基づいて必要な情報を情報提供・公開していく必要がある感染症
性感染症検査について
おりものを採取する検査と採血による検査があります。検査結果がわかるまでの期間は、疑われる疾患や検査内容によって異なります。詳しくは検査時にお尋ねください。
かゆみやおりものの量や変化、排尿時の痛みやできものなど、いつもと違う、何かおかしい!など、症状が現れているときに受診していただくのが、検査に良いタイミングです。
なお、性感染症は性行為によって感染する疾患です。性感染症が疑われるときにはパートナーの受診もおこなうようにしましょう。男性であれば、泌尿器科、皮膚科、性病科で検査ができます。
性感染症検査の流れ
診察・検査の流れと概要は次のとおりです。
1.問診
2.診察(視触診)
症状によっては性器の診察をおこないます。視診だけで診断することもありますが、痛みや赤みがある場合には患部に触れることもあります。3.膣鏡検査
膣鏡検査は、膣内に専門の器具を挿入し観察する検査です。おりものの量や色、血液混入の有無などを観察します。一部を採取し、顕微鏡検査や培養検査を行う場合もあります。疾患によっては、膣内に薬剤を挿入し治療を開始することもあります。4.血液検査
血液を採取し、感染徴候や抗体価などを調べることがあります。5.診察結果と服薬指導
検査結果と治療方針を説明します。内服薬や外用薬、膣座薬の用法用量や生活の注意点などを指導します。血液検査や培養検査は一週間後に結果がでます。性感染症検査の費用
検査の実施内容は、医師に症状を相談しそれに基づき判断しています。
症状がなく自費で検査を希望される方は、その旨を受付でお申し出ください。
検査料金は検査の実施内容によって変わります。
下記番号より、お問い合わせください。